理科の自由研究の進め方
理科では「自分で確かめる」ことが大事だということを頭において,研究の流れを確認していこう。
まず観察
「観察」というのは目的意識をもって注意深く、また先入観にとらわれず客観的に見ること。新しいことに気づくかも。
---セミが鳴いている場所に行って、セミを観察。セミの種類と鳴き声を確認これが仮説だ
観察の結果、新しい事実に気づいたりすることもある。こういう条件ならこうだろうという自分の予想(仮説)を立てることができればそれが一番。
ようするに、何を調べたいのか、目的をはっきりさせるということ。
また、この段階で先行研究を調べ,必要なら予備実験をして実験計画を立てる。インターネットで疑問点を調べて、わかったことを元にして仮説を立ててもよい
野外調査をする場合などは,悪天候などのときの保険として簡単な(確かめられそうな)仮説と、もう一歩進んだ(結果がうまく出ないかもしれないがおもしろそうな)仮説を用意しておくとよい。
---「○○ゼミは午後になると鳴かない」とか「○○ゼミは夜遅くでも鳴いている」とにかく実験の計画
気づいた事実の確認や仮説を確かめるための実験や調査の方法を考えてみる。他の人がまねをしてやってみることができるように、再現性のある方法を。自分でできそうな実験か、危険性、違法性がないか。
---1時間ごとにベランダに出て,鳴いているセミを記録する。鳴き声を聞いて調べる。あせらずに予備実験
予備実験や予備調査をして計画を再検討。
---実際の調査地点に行き,鳴き声を区別して記録できるか確認。 必要な道具,安全性などを確認。いよいよ実験(観察,調査)
仮説を確かめられる実験で,方法と手順を明確にして再現性がある(誰がやっても同じ結果になる)ことが必要。
実験結果は主観的な文章表現ではなく客観的な数値で表現できるように。その場で測定(数値化)できなければ,写真などを撮っておき,あとから数値化するとよい。わかりやすく結果をまとめる
実験の結果は数値化したものを表やグラフでまとめて説明する。発見したことや規則性をまとめる。
振り返って考察
得られた結果が,研究の中でどのような意味を持っているかを検討し,仮説が正しいかどうかの結論を述べる。また、測定値にばらつきが大きい場合には、測定方法と誤差の関係、実験方法の改善余地があれば書く。